コラム | YOKOと過ごすフランス時間 | フランスの夏の思い出(1) – La Source KOBE. ラ ソース神戸 フランス語・フランス文化・薬膳

コラム | YOKOと過ごすフランス時間 | フランスの夏の思い出(1)

Bonjour à toutes et à tous !

7月に入りました。フランスでは例年どおりとは言えませんが、ヴァカンスがやって来ます。

今朝、久しぶりに電話でおしゃべりしたニューヨーク在住のフランス人の友人が、ヴァカンスをめぐって興味深い話をしていました。曰く、1歳と5歳の子供を持つこの友人は毎夏、両親の別荘のあるフランスの田舎で夏休みを過ごすのですが、今年はもちろんコロナ禍で移動を控え自宅に留まることを決めていました。ところが、彼女の両親はリタイアしてのんびりと別荘で田舎暮らしをしていたので、パンデミックもどこか遠い存在。実際、彼らの村では感染者もほとんどいなくて娘家族が夏休みに帰省しないことが受け入れられないようで険悪なムードになったとか。両親との温度差に苛立ちを隠せないようでしたが、同時にフランス人にとって「ヴァカンス」というものがどれほど特別なのかをすこし辟易しながら話していました。


さて、そのフランス人のヴァカンスですが、基本は田舎の家で過ごす家族との時間です。

実際に私がフランス人家庭にお邪魔して夏休みを過ごしたある夏、20代前半の男の子が彼女にメッセージを送っていたので、夏休み一緒に過ごさないの?と聞いたところ、「ヴァカンスはそれぞれの家族と過ごすから別々だよ」と明るく答えました。数週間の夏休みをゆったり流れる時間に身を任せながら家族や親戚と過ごす。そこに欠かせないものは美味しい食事とワインとおしゃべりですね。

フランス人にとってヴァカンスと言えばますは海ですが、私が知っているお家はほとんどプールもありました。お散歩、読書、家庭菜園、プールや海、土地の食材を仕入れにマルシェに出かけてみんなで一緒にお料理をして。。。と、いたってシンプルな毎日です。そこに私のような友人がときおり加わることでちょっとしたアクセントになるのです。





 

 

今年の夏は予定していた旅行のキャンセルを余儀なくされた方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。ですから皆様とご一緒にせめてコラムを通してフランスの夏休みを楽しみたいと思いました。

さて、皆さんはきっとフランスがお好きですね。この国のどの地方が一番お好きですか?

あるいはどこに行ってみたいですか?

2016年にフランスの地域圏は22から13に再編成されました。今でも古い名称のまま使う人も多いのですが、私はこの質問を受けるととても困ります。これまで訪れた地方はそれぞれ特徴があり、一番は決められないのです。ブルターニュ、ノルマンディ、アルザス、ブルゴーニュ、サヴォワ、ローヌ・アルプ、リムザン、ミディ・ピレネ。。。フランスの地方はそのいずれも驚くほど趣はことなり魅力があるからです。そんな中、パリ以外で私が一番回数として多く訪れているのはプロヴァンス地方です。そしてフランスで初めて夏休み過ごしたのもこの地方でした。

パリに留学していた夏、ゴルドという村に別荘を持つ知人に招待され、石造りの典型的なプロヴァンスの家の暮らしを体験しました。

 
 

南仏というと地中海を思い浮かべる方も多いと思うのですが、海から少し北に入るとセザンヌが数多く描いたサント・ヴィクトワール山(1011m)、リュベロン山脈(最高峰1125)、ヴォークリューズ山地(最高峰1236m)、ヴァントゥー山(1912m)と山並みが続き、その山間に数多くの小さくて魅力あふれる村が点在しています。下の地図をご覧いただくとわかるように茶色い部分は標高1000m以上あるのですよ。

友人の田舎の家で過ごすだけではなく、シャンブル・ドット(フランス風B&B)に滞在したこともあります。
ここでも他の宿泊客の方は庭でお昼寝をしたり本を読んだり本当にのんびりと何もしない時間を楽しんでいましたが、私はクタクタになるまで歩き回っていました!
これでは休暇とは言えないですね。

今日は私が滞在したプロヴァンスのシャンブル・ドットのイメージをご覧になりながらお別れいたします。

 




次回は私がひと夏を過ごしたルールマランの思い出などを通して豊かな国フランスの喜びを分かち合っていただきたいと思っています。

皆様の夏が素敵な思い出に包まれますように。

Je vous souhaite de bonnes vacances, bien méritées !